オタク闘病日記〜急性リンパ性白血病〜

ごはんとソシャゲがすきなオタクの闘病日記 

第七回 卵子凍結治療を振り返って

お久しぶりです。コウダです。

10月に書いて、公開していなかった記事を出すことにしました。

 

2022.10.22

先日人とお会いしたときにこのブログの話題が出て、卵子凍結治療の振り返りをしていなかったなと思い、今回まとめることにしました。

(注)治療は2022年4月時点のものになります。

 

卵子凍結治療前に私が不安に思っていた点が以下3点。

排卵促進のために打つ注射の痛み

・注射や薬の副作用

卵子採取時の処置の痛み

今回はこの3点を中心に、2週間の卵子凍結治療を振り返っていきます。

 

1.排卵促進のための注射の痛み

今回私が使用した注射は、「ゴナールエフ皮下注ペン」でした。

排卵を促進し、卵子の数が多くなるタイミングで採卵をするために使用しました。

今回私は卵子凍結のために採卵をしましたが、採卵した卵子で妊娠をするためによく用いられている注射です。

注射針は極細でしたが、はじめは自分に注射針を刺すのが怖くて時間がかかりました。

毎日やるので、3日くらいで慣れました。

ペン型の注射器の上部を押して薬剤の液を入れるときに、少し痛みが出ることもありましたが、後を引かない痛みだったと思います。

 

2.注射や薬の副作用

生理前のときのように下腹が痛むことがありましたが、私の場合そこまでひどい痛みは感じませんでした。痛みがあったのも1,2日程度でした。

ただ、運動などは避け、意識的に安静にしていました。

 

3.卵子採取時の処置の痛み

麻酔を点滴で入れてもらい、処置室へ。

いつもの診察時の膣洗浄とは比べものにならないレベルで洗浄され、違和感と痛みを感じつつ、スタート。

片側の卵巣から卵子は問題なく採取されたと思います。

 

問題は卵巣に腫瘍がある方。卵巣の位置が通常の位置より上にずれていたらしく、

卵巣の位置を下に押し込まないと卵子の採取ができなかったため、

……とにかく上から下から押されまくりで痛い痛い!!!

 

処置室では詳しい説明がされなかったので、訳もわからないまま押されまくって大変だった印象が強いです。

麻酔で眠ったままできるかな~と思っていましたが正直眠るどころではない。

術後は翌日くらいまで、下腹部に重くて鈍い痛みがありました。

卵子は沢山採取できたそうで、良かったです。

 

4.振り返ってみて

結論、痛みは採卵の時に一番強かったです

卵巣の腫瘍があって卵子凍結をされる方は心構えだけしておくと良いかもしれません

今回病院の生殖医療課に通う中で、不妊治療をされている方がこんなに沢山いるということを初めて意識しました。

そして、卵子を採取することは、金銭的にも身体的にも負担がかかることだということもわかりました。

 

例えば、通院日の間隔が短かったり、採卵前に打たなければならない注射のために23時半に病院に行かなければならないときがあったり。働きながら採卵をされた方とお話ししたことがあったのですが、大変だっただろうなと思いました…。

 

近年は費用が減りつつありますが、治療や卵子の管理費用も負担になりますね。幸い、私は若年のがん患者を対象とした妊孕性温存治療への補助金の制度を使って、治療後に申請をすることができました。

 

p.s.

卵子採取が終わって麻酔が切れた後、処置のため朝ご飯を抜いていたので朝昼兼でご飯をガッツリと食べました。

 

 

 

 

第六回 将来への不安と。


こんにちは、コウダです。


現在、二週間おきに抗がん剤が入る治療に突入しております。 


この間1回目の抗がん剤投与が終わった後に、血液検査の数値が良かったので3日間だけですが一時退院ができました。

 


しかし、待ち望んだ退院期間なのに、将来への不安に駆られ、十分に休養が取れなかったように思います。


将来への不安。治療が終わったらどうする?という問い。

会社の休職期間が終わり、近々退職しなければならないことや、自室の本棚にあった就活関連の本を見たことから連想してしまったのかもしれない。


就職について丸2年くらい散々悩んだ時期があったし、もう似たような感じで悩みたくない。……のになぁ〜〜〜

 


とりあえず、病院のがん患者への就職支援について教えてもらうつもり。

 


モヤモヤしながらのネットサーフィンのなかで、山口雄也さんのブログを見つけました。

希少がんの手術後、私と同じ急性リンパ性白血病に罹患し、3回目の再発後に23歳で亡くなった彼。

彼の本を図書館で借りることにする。

 


p.s.

今回の一時退院では鍋ばかり食べてました。3日間の家での食事のうち、〆の雑炊含めて5食は鍋だった。冬の終わりを感じる。

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多分明日あたりから抗がん剤の影響が出てきてあんまり難しいことは考えられなくなりそうなので、一旦考えるのはやめにして、気を紛らす方向にシフトしようと思う。

第五回 抗がん剤の副作用(第1回目の入院時)

こんにちは、コウダです。

一時退院期間が終わって再入院しました。

 

今回は前回の入院時の抗がん剤の副作用について書いていきます。

今回の入院でも引き続き抗がん剤を使うので、対策を考えるため、また心構えをするため、まとめることにしました。


治療はメニューは、急性リンパ性白血病(ALL)の小児プロトコルのものです。


抗がん剤は主に、

経口摂取する錠剤、点滴や注射からカテーテルを通して静脈に入れるものと、骨髄に直通注射するものの3種類ありました。


私に出た副作用(主なもの)


・手足の痺れ

かなり初期の段階から出ました。両手指の第一関節あたりまでがわずかに痺れたような感じがずっとしています。現在までで2ヶ月くらい続いています。

出た当初は驚きましたが、日常生活に支障はなく、趣味の音ゲーとお絵描きもできてます。


・倦怠感(だるさ)

体が重くなり、そのうちベッドから動きたくなくなります。


・胸の辺りがずっしりと重い(倦怠感の亜種?)

治療開始から約1ヶ月後にピークが来ました。年末のドキュメント72時間の特番を横になったままひたすら観てた記憶。闘病しながら人生を楽しんでいる人を観て、こうなりたいと思った。


・脱毛

治療開始の1ヶ月と少し後から枕に落ちる抜け毛が増えてきて、髪を洗うごとにごっそり抜けました。ベッドに散らばりまくるので、コロコロで掃除をしてました。まばらに抜けます。

現在一番初めの抗がん剤治療開始から2ヶ月以上経っていますが、髪は常に抜けています。寝るときも帽子を被って、少しでも掃除を楽にしようとしています。


・吐き気

担当医から、若い女性には抗がん剤による吐き気が出やすいとは聞いていましたが、かなりキツかったです。


はじめは吐いた後でもおかきなどを食べることができましたが、そのうち果物やゼリー、アイスのようなものでないと食べたくなくなり、大変でした。

ピーク時はごはんの匂い、特に酢の物の匂いや煮物の匂いがダメになり、せっかく食べても後で全部吐いたりと大変でした。


その中で、何を食べても吐く時は吐くから食べたいものを食べるしかないと割り切りました。どんなに好きなものを食べてもタイミング次第で吐いてしまうのは悲しいけれど、仕方ない。


私が安定して食べられたものの一つが、永谷園の梅茶漬けの素をかけたお茶漬けでした。主食が食べられるだけで安心できました。


前回は確認不足で知らなかったのですが、

抗がん剤の影響などであまり食べられない人向けの、果物やゼリー、冷奴などの冷たい料理を中心にした食事メニューの提供を、私が入院している病院ではしていることを知ったので、今回の治療で吐き気が強くなった時に利用したいと思います。また、栄養士さんともこまめに食事メニューについて相談していきたいと思います。


p.s.

一時退院時は、白血球の量と食欲が回復したので、治療が始まると食べられない生卵(卵かけご飯)や刺身(手巻き寿司)を食べました!


また、ベッドの上でいろんな店の食べたい料理をメモしていたのですが、

その中の一つ「餃子の王将」で、テイクアウトしてもらいました。

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夢が一つ叶った。


また、メーカーの公式サイトを見てから欲しかったミニチュアを購入しました。リーメントさんは相変わらず良い仕事する……。

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これから本格的に抗がん剤治療が始まってしまいますが、fav.CAKEで頼んだものが来るのが楽しみです。

第四回 コロナ禍は病院にも

どうも、コウダです。

しばらくぶりになりました。体調が安定しない時期が続いたもので…。


病院内でコロナウイルスの院内感染が起き、その結果濃厚接触者にあたってしまったため、病院内で隔離されて個室から動けない時期がありました。そのことについて少し書きます。


俗世から離れていてもコロナは避けられないですね。働いているのは生身の人間ですので。


PCR検査では陰性だったんですが、経過観察の必要があるので個室に移動し、隔離期間を過ごしました。


まぁ熱出なきゃ大丈夫でしょとか思っていたところ、個室3日目で熱が出ました。9度1分。


PCR検査を追加で受けたり血液をわりと大量に取られたりと、そこそこに大変でした。

PCR検査の結果は陰性。


白血病の治療によって免疫力が下がっているので、通常時では問題ないレベルのばい菌にも感染して熱が出やすいらしいです。


しかし、ばい菌が結局検出されなかったので、白血球注射を打った影響だということになり、注射は1日分無しになり、熱も1日で治まったので、無事に大部屋に戻ることができました。

 

それにしても隔離期間中はわりと体調が良かったのに、その後大部屋に戻ってきてから副作用が酷くなるとは…。

吐き気との闘いは大変なものでした。


p.s.

やっとこさ最初期の寛解導入療法と地固め療法が終わったので、一週間の一時退院ができることになりました。


病院ではなんやかんやで周りの方に気を使うし、久々に家族と生活できるのも嬉しい。

あと、私の入院している病院ではシャワーしかなかったので、湯船に浸かれることがめちゃめちゃ嬉しい。


でっっかいポスターカレンダーは、もちろん一緒に帰って自室の常に目につくところに置く予定。

2月はカゲヒラのターン。

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第三回 入院1、2週間目

第三回 入院1、2週間目


お久しぶりです。

ここしばらく抗がん剤の副作用からか、しんどい日が続いてブログの更新ができませんでした。まだもう少しだけ抗がん剤続くので、気持ちを保っていきたいですね…

 


今回は入院して1、2週目の出来事などを書いてみます。


入院してすぐは、いろいろな検査を受けました。骨髄で作られる髄液を調べるための骨髄突穿(いまだに読み方があやふや)、CT、MRIなどを3日くらいかけて受けました。


また入院した直後に、病院に Wi-Fiが飛んでないことに気づいたため、親に置き型の Wi-Fiを契約してもらい、入院4日目には早くも設置。

持ってきたiPadYouTubeやソシャゲが楽しめるようになりました。


そして

YouTubeリンク


入院早々流星隊イベのPVの忍くんにやられてしまい、イベントを走って一枚取りすることを決意します。


また、ちょうどイベント始まる日にカテーテルを入れました。


私が入れたのは中心静脈カテーテルという、心臓近くの太い静脈に管を入れるものです。

複数の混ぜてはいけない薬剤の投与時に便利であるそうです。

あと、私のようにある程度長期の入院が前提とされ、何回も点滴を打つことになる場合、点滴の度に針を通される負担を減らすためにも行われるみたいです。


人生初めてのカテーテルで不安感が強かったですが、

入れ終わってみると通常の点滴よりも閉塞しづらく(閉塞するとその度エラー音が鳴り響き、看護士さんがやってくる)、

音ゲーがやりやすくなったと感じました。


イベント中は毎日進捗表に記録して頑張ってた。

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p.s.


頑張って取った忍くんはカッコよくてかわいいなぁ……

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トリスタイベ特効で燐音くんが来てビビりましたが、ダイヤが枯渇する前にお迎えできて助かりました。

いや〜美しい〜……よかった……

第二回 入院まで2

前回からコラム二つ挟みましたが第二回です。

第一回 の続きになります。

(第一回)

https://blog.hatena.ne.jp/couda-otakudeyokatta/couda-otakudeyokatta.hatenablog.com/edit?entry=13574176438045691151

 

 

入院まで2 (大きいフォント)


一通りの話が終わって外の椅子に座りながら、まず思ったのは

「デッケ〜〜言い訳をもらったな〜〜」だった。

意味わからんと思うので説明します。

 


私は白血病になる前から、わりと闘病記の類を読んできました。レポ漫画とかそういうのを読むのが好きで。

闘病記でよく出てくる表現として、「病気になってから悔いのないように生きようと思った」とか「前々からやりたいと思っていたことをようやく始めた」といったものがありました。

自分の命が制約付きのものだと知ると、そう人生をムダにはしておられんと思うのは、当然だと思う。

…それにしても、白血病て。自分が想定していた病気の3段階くらい上をいってるぞ。

でもこの病気を、言い訳を、これから有効活用していかねばとは思った。


次に最近の体調不良の原因がやっとわかった少しの安心感を感じ、


そして、病気になったのはしょうがないな、と割と早めに胸に落ちました。


規則正しい生活、ラジオ体操、自炊をこなし、浄水器と空気清浄機と共に暮らす、正直ほかのどの新社会人にも負けない健康的生活を送っていた自信がそこそこにありました。オタ活で精神的にも満たされていたとも思います。

 

そこまでやってもなるものはなるんだ、というのが事実だから仕方ない。

白血病の発病原因は科学が進んだ今も不明らしいです。


そんなことを考えながら病院で時間を潰し、新幹線の駅でオトン上と合流し、護送されて地元へ帰りました。

(こんな〜帰省は〜〜は〜じめて〜〜♪)

(この先一生あってほしくない)


そして実家に一泊した翌日に車で病院に向かい、入院しました。朝起きた時から右の歯も痛み、苦しい中の移動でした。

入院し、「これが見知らぬ白い天井…」と思いつつ処方された抗生剤を飲んだら痛みは徐々に和らいでいきました。

 


この時点でどれだけの期間入院をするのか見通しが全く立っていませんでした。

とりあえず、ラインで方々へ報告を入れ、病院食もわりと美味しいなと思ったりしました。


p.s.

先日やっとこさ治療の第一タームが終わり、

第二タームに移行できました。

入院生活はまだまだ続くみたいです。 

 

写真無くて寂しかったので、最近買ってもらった本の写真でも

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入院中この人のYouTubeめっちゃ見てる。

 

あんスタ!!のイベントを楽しく走りながら、頭の片隅で次のイベント特効スカウトに燐音くんが来たら(貯蓄的にも)やばいなと怯えている、そんな私でした。

入院コラム2 白血球注射について


明けましておめでとうございます。

病室でソシャゲ(あんスタ!!)しながら年を越したコウダです。

今日は白血球注射のことでも書きます。


白血球注射とは、その名の通り白血球を皮下注射で入れることを指します。

私の場合は抗がん剤治療によって白血球数が減少したため、注射で白血球を増やすために行われました。


これが痛くて注射時間が長い。私が打つ前から痛いと評判らしかった。

長いのは内容量がわりと多いから。


この注射がこの間まで5日間連続であって大変だった。

ただ打たれるだけではツラいので、苦肉の策で看護師さんから「好きなものプレゼン」を(必死で)聞きながら、痛みをなんとか和らげようとしてました。

 


絵日記より

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プレゼンを聞くことで、アニメの一挙放送を知ったり、オススメの曲などを教えてもらったり、次回以降来てもらったときにその話題で盛り上がれたりと良いこと尽くめでした。好きなものについて聞くの、オススメです。


p.s.

改めまして、新年明けましておめでとうございます。

私も気持ちを新たにあんスタ!!の正月パックに課金して楽しくやっています。

手足の痺れはあるけれどイベント頑張ってます!あと、130連でフィーチャーニキが来ました!めでたいね!!

今年も、良い年になりますように!!